School Information

概要

専攻科責任者あいさつ


責任者 岩崎政次

愛知県立愛知総合工科高等学校専攻科は、「ものづくり愛知」の次世代を担い、生産現場のリーダーとなる人材を養成するために、県内初の機械・電気系の学科をもつ2年制課程の専攻科として平成28年4月に設置されました。また、平成29年4月からは全国初の公設民営化により、学校法人名城大学が管理運営をしています。

専攻科の教育課程は講義60%、実習40%で構成され、大学や企業からたくさんの経験豊富な指導者を招き、少人数で多様な教育を展開しています。また、工場見学、インターンシップおよびデュアルシステム型の企業実習を導入して、即戦力となる人材を育成します。これにより、高等学校で学んだ工業に関する知識や技術・技能をさらに深化させ、かつ実践力を身に付けることにより難度の高い資格(複数の技能士等)の取得に挑戦できます。修了後の進路は、優良企業への就職のほか、大学編入も可能です。最先端の設備および教育環境が充実した本専攻科への入学を期待しています。



専攻科の設置目的

“ものづくりはひとづくりから”

愛知県は、“ものづくり王国”と言われるように、自動車産業、航空産業に代表される国際的な企業の集積地であり、世界的な製造拠点の一つと言われています。愛知県では、このような背景を踏まえて、県内製造業のさまざまな工夫・特色などの情報発信を行い、“愛知のものづくり”を世界的ブランドへと展開していくための施策を展開しております。

愛知県が“ものづくり王国”として発展し続けていくためには、製造技術の高度化や効率化、製品の高品質化が必須でありますが、これらはすべて“ひと”の手によってなされるものであるといえます。このような背景をもとに、愛知県では、“ものづくり王国”の基盤整備に向けて、“生産現場を牽引できる人材”の育成を重要課題と位置づけ、国家戦略特区の認定を受けて、新たな教育システムの構築に着手しました。

このような動きの中、愛知県におけるものづくり人材育成の中核拠点として、愛知県立愛知総合工科高等学校が設立されました。本校には、本科(全日制3年制課程)と高等学校卒業者を対象とした専攻科(全日制2年制課程)が設置され、専攻科では、次世代自動車や航空宇宙などの産業の生産現場でリーダーとなる知識等を有し、即戦力となる実践的で高度な技術・技能を習得した人材の育成を通じて、愛知県の産業振興、ひいては国際競争力の強化に寄与することを使命としています。


公設民営化による学校運営

愛知総合工科高等学校専攻科は、学校法人名城大学が愛知県から指定管理法人としての認定を受けて、学校運営を行っています。このような“公設民営による学校運営”は、全国初の取り組みであります。公設民営による学校運営に期待されている効果は以下のとおりです。

公設民営化することにより期待される効果

1. 公務員制度ではできない教育環境の整備

実際の生産現場で活躍し、実践的な技能・技術を有する人材、世界的な研究力を有する人材を指導者として登用
企業の技術者・技能者、ものづくりマイスター、技能五輪メダリスト、技能五輪選手指導者、現代の名工、大学教員など

企業との連携によるデュアルシステム
企業での実習と学校での座学を並行的に実施する、ものづくり人材の育成プログラム

2. 企業等との連携による教育プログラムの実践

高度な技術・技能を持った人材による特別講師の活用
技能五輪メダリスト、先端的技術の知識を持った人材等からの直接指導

豊富な民間のネットワークを活用することで、企業のニーズを的確に把握し、次世代産業技術に貢献できる“生産現場のリーダー”となる人材を育成する。
学校法人名城大学による愛知総合工科高等学校専攻科の運営方針は以下の3点を掲げています。

  1. ものづくり愛知をけん引する人材を育成していく
  2. 生産現場等で活躍する人材を登用し、実践的な教育を実施していく
  3. 本法人の持つノウハウを生かした教育及び管理体制を構築していく

専攻科の教育目標

愛知総合工科高等学校専攻科では以下の4点を教育目標に掲げ、教育活動を通じた人材育成を行っています。

  1. 「ものづくり愛知」の将来を担うスペシャリストとして、生産現場の牽引役となる人材の育成を目指す。
  2. 総合工科の特色を生かし、自らの専門分野を基幹として幅広い知識、技術・技能を学び、総合的なものづくりの実践力を育成する。
  3. 産業界と連携した実践的な学びを通じて、課題発見力、課題解決力及び自ら学び自らを律する能力を育成する。
  4. グローバル社会に対応する多様な価値観を理解しようとする態度と優れたコミュニケーション能力を育成する。


専攻科 3つのポリシー


アドミッションポリシー(入学者受入れ方針)

本校専攻科は、高等学校等での学習を通して、次のような能力・意欲を身につけている人を受け入れる。

  1. 機械・電気系の「ものづくり」に興味があり、忍耐強く勉学に取り組める人
  2. 数学、理科および英語の基礎学力を有し、思考力、判断力および表現力に優れている人
  3. 協調性と責任感を有し、かつ主体的に行動でき、入学後に学ぶ専門知識や技術・技能を生かして社会貢献を志している人
カリキュラムポリシー(教育課程編成方針)

本校専攻科は、専攻科の設置理念および教育目標に基づき、次のような教育課程を編成し、実施する。

  1. 工業教育の深化、高度化を目指し、高等学校で修得した知識、技術および技能の積み上げに配慮し、教養科目と専門科目とを体系的に編成する。また、生徒の進路希望の多様性に鑑み、大学編入学への対応にも配慮した編成とする。
  2. 国語、社会、数学、理科、英語、体育等の教養科目を配置し、技術者、技能者として必要な教養や社会性の学びを通して、専門科目の学修に必要な基礎知識を修得する。
  3. 専門科目は、基礎から応用への順次性に配慮し、生産現場の牽引役として求められる高度な知識、技術・技能の修得と社会における課題発見とその解決のために必要な思考力、判断力および創造力を身につける。
  4. 各コースの実習および総合実習は、生産現場のニーズや時代の変化に対応したテーマを設定し、産業界と連携した実践的かつ能動的な学修を展開することにより、ものづくり技術者として必要な技術・技能、実践力、自主性、コミュニケーション能力、責任感および忍耐力を高める。
  5. シラバスに示した内容に基づいて成績や学修状況を総合的に判断し、厳格な成績評価のもとに単位を認定する。
ディプロマポリシー(修了認定方針)

本校専攻科は、専攻科の設置理念および教育目標に基づいた学修を通して、次のような資質と能力を身につけ、本校専攻科の修了要件を満たした生徒に対して修了を認定する。

  1. 機械・電気系の技術者として必要な倫理観を身につけ、自らの社会的責任を自覚し、広い視野を持って行動と判断ができる。
  2. 自立した技術者として、多様な価値観を理解する態度と優れたコミュニケーション能力を有する。
  3. 生産現場の牽引役として主体的に学び続け、学んだことを分かち合い、多様な人々と協力し、「ものづくり愛知」の将来を担うスペシャリストとして成長しつづける志を有する。


学校規模

  • 専攻科(2年制)80名
  • 高度技術科
    (自動車・航空コース、電気・制御コース)
  • 先端技術科
    (情報・ITコース、電子・ロボットコース)
  • 併設:全日制本科(3年制)
    (理工科・機械加工科・機械制御科・電気科・電子情報科・建設科・デザイン工学科)

敷地・施設・特別施設(本科・専攻科)

  • 敷地面積 52,088.45平方メートル
  • 施設校舎 教室棟5階建、体育館、武道場、実習室等