お知らせ

2018年度ナンヤンポリテクニックとの交換留学事業について~最終報告~

トピックス

MHS2018にて


今年度、本校の福祉機器開発班では障がい児リハビリ用電動遊具の開発にかかり、シンガポールのナンヤンポリテクニック(以下NYP)との共同研究に取り組んできました。
その一環として本校生徒2名がNYPへ8月半ばから約1ヶ月半、NYP生2名が本校に10月初めから約3ヶ月間留学し、国際交流と研究を続けてきました。


海外の研究者に英語で説明中の様子


自転車の仕組みについて勉強中


福祉機器コンテストで学生部門最優秀賞を受賞した障がい児用電動台車「CAHT」の開発活動のまとめとして、12月に開催された「Micro-Nano Mechatronics and Human Sciences 2018(MHS2018)」という国際学会に参加し、ポスター発表を実施しました。これまでの取り組みで経験してきた「ものづくり」と研究開発、国際交流の集大成となり、大きく成長することができました。


日本文化学習(掃除)


NYP生は留学期間中、日本の「ものづくり産業」を体験的に学びました。日本の生産現場では一般的な4S(整理・整頓・清潔・清掃)について、自分たちから率先して実施するようになりました(特にシンガポールでは掃除は給料が発生する仕事として認知されています)。
このような日本での学びに並行して、シンガポールのリハビリ施設からの要望である「障がい児向け三輪車の電動アシスト機能搭載」に取り組んできました。この活動では、基本知識が不足していたため、三輪車や自転車の基本構造の学習からのスタートとなりました。しかしながら本校でソーラーバイクを製作しているエコモビリティ技術・再生可能エネルギー研究班の力を借りながら、ペダルの運動を車輪駆動に反映させるシステムや、モータの取り付け方法などについて一つずつ課題を解決していき、無事完成させることができました。


専攻科最終日プレゼンテーション


NYP留学生の2名は12月21日(金)に日本での研究成果について福祉機器開発班の生徒を司会者に最終プレゼンテーションを実施しました。本校の教員や生徒が参加する中、日本での研究活動の成果や様々な活動で学んだことを発表することができました。発表後、専攻科久保責任者より交換留学課程の修了証を授与され、とても充実感にあふれた様子でした。

12月24日(月)、留学生の2名はシンガポールへ無事帰国しました。本校での約3ヶ月間の経験を活かし、これから活躍してくれることを願っています。


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